ちゃんと食べる量は気にしてるのに、なんだか体重が動かない。そんなとき、実は「睡眠」が関係しているかもしれないよ。
「最近寝不足だな」と思う日に限って、夜に甘いものが食べたくなったり、お腹がすいてしょうがなかったりしない?それって、意志が弱いからじゃなくて、体の仕組みとして起こりやすいことみたい。
40代・50代になると、仕事に家事にと、自分の時間が夜しか取れない…ってなりがちですよね。睡眠を削って時間を作りたくなる気持ち、私もすごくわかる。だからこそ、「寝不足と痩せにくさの関係」を、公的機関の発表や研究をもとに整理してみたよ。
ちなみにこの記事は、医師や管理栄養士じゃない私(アラフィフのブロガー)が、調べた内容をまとめたものだよ。病気の診断や治療の話じゃなくて、毎日の睡眠と食べ方を見直すヒントとして読んでね。
睡眠不足だと痩せないのは本当?
研究では、睡眠が短いことと、食欲の増加・体重の増えやすさに「関係がありそう」と報告されているよ。ただし、これから紹介する実験は、参加者が若い人や少人数のものが多いの。だから「全員にそのまま当てはまる」とは言い切れないことは、先に伝えておくね。
それをふまえたうえで、「なるほど」と思えるポイントを3つにまとめるね。
睡眠不足で太る・痩せにくくなる3つの理由
1. 食欲のブレーキがゆるみやすい(グレリンとレプチン)
食欲には、2つのホルモンが関わっているよ。
- グレリン:「お腹すいた!」と食欲を増やすホルモン
- レプチン:「もうお腹いっぱい」と食欲を抑えるホルモン
2004年に発表された実験では、健康な若い男性12人に、2晩だけ睡眠を短く(ベッドで過ごす時間を4時間に)してもらったよ。長く眠る条件(10時間)と比べると、こんな変化があったんだって。
- 食欲を抑えるレプチンが約18%減少
- 食欲を増やすグレリンが約28%増加
- 食欲そのものが約24%アップ
しかも、欲しくなったのは甘いもの・塩辛いもの・でんぷん質(パンやごはんなど)だったそう。「寝不足の日に限って、甘いものが止まらない」のは、実験の結果とも重なるのが面白いですよね。
約1,000人規模の別の研究でも、睡眠時間が短い人ほどBMIが高い傾向が報告されているよ。ただ、これは「関連」を見たもので、寝不足だけが原因と決まったわけじゃないよ。
2. 寝不足で食事を減らすと、脂肪以外の減りが大きかった実験もある
次は、40代前後の人も含まれた実験。参加者は10人(平均年齢41歳)で、小さな規模だけど、「ダイエット中の睡眠」を調べた貴重な研究だよ。
カロリーを控えた食事を14日間続けて、「ベッドで過ごせる時間」を8.5時間にした場合と5.5時間にした場合を比べたの。
| ベッドで8.5時間 | ベッドで5.5時間 | |
|---|---|---|
| 落ちた脂肪 | 約1.4kg | 約0.6kg |
| 落ちた脂肪以外(筋肉など) | 約1.5kg | 約2.4kg |
| 空腹感 | ふつう | 強くなった |
睡眠が短いほうが、脂肪の減りは少なく、脂肪以外(筋肉などを含む)の減りは大きかった。空腹感も強くなったと報告されているよ。
ただし、この実験は人数が少なくて期間も短いから、「寝不足だと必ず筋肉が落ちる」とは言えないよ。「寝不足で食事を減らすと、かえって損をする可能性がある」くらいの受け止め方がちょうどいいと思う。
3. 起きている時間が長いと、食べるチャンスも増えやすい
これは研究というより、考え方の話ね。夜更かしの時間が長いほど、夜食やお菓子に手が伸びる時間も長くなるよね。
私も、早く寝られた日のほうが「夜に何か食べたい」という気持ちが落ち着きやすい気がしてる。ここは、あなたの生活でも当てはまるか試してみてほしいところ。
「寝不足で痩せた」はなぜ?体重が減る正体
一方で、「忙しくて寝不足だったら痩せた」という声もあるよね。これは、次のようなことが考えられるよ。
- 水分が減っている:体重の変動の多くは水分のこともある
- 食べられていない:忙しさや疲れで食欲が落ちて、消耗している状態
- 脂肪以外が減っている可能性:さっきの実験のように、脂肪より筋肉などが減るパターンもありうる
体重が減っても、それが「脂肪が減った」とは限らないんだよね。もし、寝不足や忙しさで急に体重が落ちて、だるさや不調が続くときは、ダイエットの話じゃなくて、体からのサインかもしれない。気になるときは病院に相談してね。
「寝不足で太る」は嘘?正直な答え
正直に言うと、「寝不足だから必ず太る」とは言えないよ。体質も、年齢も、生活も人それぞれだからね。
でも、睡眠が短いと食欲が増えやすく、ダイエットが続けにくくなる可能性を示す研究は複数ある。つまり、こんな流れになりやすいってこと。
- 食欲が増えて、食べる量が増えやすい
- 甘いもの・脂っこいものが欲しくなりやすい
- 食事を減らしても、思ったように体が変わらないことがある
だから私は、「寝不足は太る原因そのもの」というより、「痩せにくい条件がそろいやすい状態」と考えるようにしてるよ。
睡眠を延ばすダイエットのやり方と注意点
睡眠を延ばしたら、食べる量が減った研究
2022年にアメリカで発表された研究では、普段の睡眠が6.5時間未満の、過体重の成人80人(21〜40歳)が参加したよ。睡眠衛生のアドバイスを受けたグループは、睡眠が平均で約1.2時間伸びて、1日の摂取カロリーが約270kcal少なかったと報告されているの。
270kcalって、おにぎり1個分くらいですよね。無理な食事制限をしなくても、睡眠を整えただけで食べる量が自然に減ったのは、ちょっと希望が持てる話だと思う。
ただし、これも「食べる量」を調べた研究で、体重や体脂肪がどれだけ減るかまでを示したものじゃないよ。年代も21〜40歳だから、40代・50代にそのまま当てはまるかはわからない。あくまで「ヒントのひとつ」として受け取ってね。
睡眠を整えるやり方
- 今より30分〜1時間早く寝る:いきなり8時間じゃなくてOK
- 起きる時間をそろえる:休日に寝だめしすぎない
- 寝る1〜2時間前にお風呂:体温が下がるタイミングで眠くなりやすいと言われているよ
- 寝る前のスマホをやめる:ついでに夜食も防げる
- 夜遅い食事・カフェイン・お酒を控える
ひたすら寝るダイエットはあり?
「じゃあ、寝まくればいいんじゃない?」と思うかもしれないけど、それはおすすめしないよ。
- 寝ている間の消費カロリーは、起きて動いているときより少ない
- 動かない時間が長く続くと、筋肉も落ちやすくなる
- 厚生労働省の睡眠ガイドでは、休日の寝だめは「睡眠不足のサイン」とされていて、起きる時間を一定にすることがすすめられている
睡眠は「寝れば寝るほど痩せる」ものじゃなくて、足りない分を補って整えるものだと思っておくのがいいよ。
何時間寝ればいい?40代・50代の睡眠の目安
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は6時間以上を目安に、睡眠時間と質の両方を大切にすることがすすめられているよ。
必要な睡眠時間には個人差があるから、「何時間ならOK」と一つに決められないんだよね。ちなみに私の場合は、8時間くらいしっかり寝られた日がいちばん調子がいいかな。
目安は、日中に強い眠気がなく、すっきり起きられているかどうか。毎日6時間確保できなくても落ち込まなくて大丈夫。まずは今より少し増やすところから始めてみてね。
40代・50代が睡眠の質を上げるためにできること
時間が取れない日は、質を整えるのも手だよ。
- 朝起きたらカーテンを開けて光を浴びる:体内時計を整えるきっかけに
- 日中に体を動かす:軽い散歩でもOK
- カフェインは午後早めまで
- 寝る前のお酒は控えめに:寝つきはよくなっても、眠りが浅くなりやすいと言われているよ
- 湯船につかる:寝る1〜2時間前がおすすめ
- 寝室は暗く、静かに、快適な温度に
- 好きな香りでリラックス:寝る前に「ほっとする」時間を作る
この年代は、更年期の時期と重なって、眠りが浅くなる・夜中に目が覚めるという人もいるよね。生活を整えてもつらいときは、一人で抱えずに婦人科や睡眠外来に相談してみてね。
眠りは「自分を回復させる時間」
ダイエットって、つい「食事を減らす」「運動を増やす」と、足し算引き算で考えがちですよね。でも、睡眠は、そのどちらも続けるための土台になるもの。
寝る時間を削って頑張るより、先に寝て、体を回復させてから頑張るほうが、結果的にラクかもしれない。私もそう思って、できる日は早めにお布団に入るようにしてるよ。
あなたが今日、いつもより10分でも早く寝られたら、それだけで立派な一歩だと思う。
睡眠とダイエットのよくある質問
寝てるだけだと体重は減りますか?
-
朝は、寝ている間の汗や呼吸で水分が出ていくから、体重が少し軽く出ることはあるよ。でもそれは主に水分で、脂肪がどんどん燃えているわけじゃないよ。
たくさん寝ると痩せるのはなぜ?
-
「必ず痩せる」とは言い切れないけど、睡眠を延ばした研究では、食べる量が減ったと報告されているよ。寝ること自体で脂肪が燃えるわけじゃないから、土台を整えるイメージで考えてね。
睡眠不足でも痩せる方法はある?
-
寝不足の時期は、極端な食事制限は避けたほうが安心。食事をちゃんと取る、夜遅い食事を控える、短くても眠りの質を整える、の3つを意識してみてね。体調がつらい、不調が続くときは、医師や管理栄養士に相談してね。
寝不足で太るのは嘘ですか?
-
嘘とも本当とも言い切れないよ。睡眠が短いと食欲が増えやすいことを示す研究はあるけど、寝不足だけが原因とは限らない。「痩せにくい条件がそろいやすい」くらいに受け止めてね。
空腹で寝るとダイエットになる?
-
寝る直前の食事を控えるのはいいことだけど、空腹を我慢しすぎると眠りが浅くなることもあるよ。夕食は寝る2〜3時間前までに済ませるくらいが、ちょうどいいと思う。
まとめ|痩せたいなら、まず寝よう
睡眠不足は、食欲が増えやすく、痩せにくい条件をつくりやすい。だから食事を削る前に、まず睡眠を見直してみる価値があるよ。
まずは今夜、いつもより30分早くお布団に入ることから始めてみてね。
朝ごはんや食べ方の見直しも気になる人は、痩せる朝ごはんの記事や、太る原因の記事も読んでみてね。
※この記事は、病気の診断や治療を目的としたものではありません。持病がある方、体調に不安がある方、睡眠の悩みが続く方は、医師にご相談ください。
参考文献
- Spiegel K, et al. Sleep curtailment in healthy young men is associated with decreased leptin levels, elevated ghrelin levels, and increased hunger and appetite. Ann Intern Med. 2004.(シカゴ大学の解説)
- Taheri S, et al. Short sleep duration is associated with reduced leptin, elevated ghrelin, and increased body mass index. PLoS Med. 2004.
- Nedeltcheva AV, et al. Insufficient sleep undermines dietary efforts to reduce adiposity. Ann Intern Med. 2010.
- Tasali E, et al. Effect of Sleep Extension on Objectively Assessed Energy Intake Among Adults With Overweight in Real-life Settings. JAMA Intern Med. 2022.(NIHの解説)
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」


