「ワセリンを塗るようになってから、なんか老けた気がする…」
「ワセリンって石油でしょ?毎日顔に塗って大丈夫なの?」
そんなモヤモヤ、ありますよね。
わたしは元美容部員でエステティシャン。正直、昔は「顔にワセリンなんてありえない」って思っていた側です。でも、いろいろ調べて実際に使ってみたら、ワセリンへの見方がガラッと変わりました。
この記事では、ワセリンで老けると言われる理由と、研究からわかっていることを整理して、老けないための使い方までまとめました。

数百円のワセリンが肌にいいって聞くと、逆に「本当に大丈夫?」って不安になりますよね。
ワセリンで老けるって本当?そう言われる4つの理由

ワセリンを塗ると老けるって聞いたんですけど、本当ですか?
ネットで「ワセリン 老ける」って出てくると、ドキッとしますよね。
結論からいうと、ワセリンに肌を老けさせる成分が入っているわけではありません。ただ、「老けた」と感じる理由はちゃんとあって、だいたいこの4つに分けられます。


理由1:「油焼け」のイメージ
「油を塗って日に当たるとシミになる」というイメージ、なんとなくありませんか?
ワセリンは石油からとれる成分を精製して作られています。原料にはもともと不純物が含まれていて、それをできるだけ取り除いたものが「白色ワセリン」と呼ばれています。今ドラッグストアで売られている顔用のワセリンは、ほとんどがこのタイプです。
「油焼け」が気になる話は、馬油を塗り続けた記事でも調べたので、よかったらそっちも読んでみてね。
今の白色ワセリンは不純物を取り除いたもの。イメージだけで怖がりすぎなくて大丈夫。
理由2:ワセリンだけで水分が足りていない
ここがいちばん多いパターンだと思います。
ワセリンには水分も美容成分も入っていません。役割は、肌の上に油の膜を作って、水分が逃げないようにすること。つまり「フタ」です。
洗顔後にワセリンだけを塗ると、フタはできても中身は空っぽ。つっぱりや小じわが目立って「あれ、老けた?」と感じやすくなります。



フタだけしても、中身が空っぽなら意味ないんですよね。
理由3:塗りすぎでテカる・のっぺり見える
ワセリンはたっぷり塗るほどいい、というものではありません。
量が多いとベタつきやテカリが出て、ツヤというより「脂っぽい・のっぺり」に見えることも。顔全体なら米粒2つぶんくらいが目安と言われています。
理由4:ニキビや毛穴トラブルが出やすい肌質
皮膚科医の友利新先生は、ワセリンは油なのでニキビができやすい人やベタつきが気になる人が無理に使う必要はない、とMAQUIAのインタビューで話しています。
脂性肌や大人ニキビが出やすい人だと、ブツブツやざらつきが出て「肌が老けた」と感じてしまうかもしれません。
「老けた」の正体は、ワセリンそのものより「使い方と肌質」のことが多い。
ワセリンでシワやたるみは増える?研究からわかること



毎日塗り続けたら、シワやたるみが増えたりしませんか?
長く使うものだからこそ、そこが一番気になりますよね。わたしも気になって、論文を調べてみました。
研究1:ワセリンで肌のバリア回復が早まった
1992年にアメリカ皮膚科学会の学術誌に載った研究では、人の肌のバリアをわざと壊して、ワセリンを塗ったところと塗らないところを比べました。
結果は、ワセリンを塗ったほうがバリアの回復が早かったというもの。しかもワセリンは表面に膜を張るだけじゃなく、角層のすき間にまで入り込んでいたそうです。
「ワセリンに頼ると肌が怠ける」という話とは、逆の結果なんですよね。
研究2:バリアに関わる成分が増えた
2016年の研究では、ワセリンを塗った肌でフィラグリンやロリクリンといった、肌のバリアづくりに関わる成分が増え、角層も厚くなったと報告されています。
ただしこれは、アトピー性皮膚炎の人の「見た目は普通に見える部分」の肌を調べた研究。健康な肌でもまったく同じことが起きるとは言い切れません。
じゃあシワ・たるみにはどうなの?
調べた範囲では、「ワセリンを塗るとシワやたるみが増える」と示した研究は見つかりませんでした。
逆に、「ワセリンでシワが消える」という研究もありません。ワセリンはシワを治すものではなく、乾燥による小じわを目立ちにくくするサポート役と考えるのが自然です。たるみは肌の奥のハリや筋肉の問題と言われているので、表面に塗る油だけでどうにかなるものではありません。



「老ける」も「若返る」も、ワセリンにはちょっと荷が重い話なんですよね(笑)
目の下のちりめんじわへの使い方は、ワセリンとシワの記事で詳しく書いたよ。
ワセリンで老ける根拠は見つからない。でもシワを消すアイテムでもない。
ワセリンが肌に与える影響は?メリット・デメリット比較



結局、ワセリンって顔に使っても大丈夫なものなんですか?
いいところも、気をつけたいところもあります。まずは一覧でどうぞ。
| ポイント | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 保湿 | 水分が逃げるのを防ぐ力が強い | ワセリン自体に水分はない |
| 刺激 | 白色ワセリンは刺激が少ない | まれに肌に合わない人もいる |
| 価格 | 数百円で買える | ― |
| 使用感 | 少量でよくのびる | 量が多いとベタつく・テカる |
| 肌質 | 乾燥肌・ゆらぎ肌と相性がいい | ニキビができやすい肌には不向き |
ワセリンのメリット
- 肌の水分が逃げるのを防いで、しっとり感が続きやすい
- 精製された白色ワセリンは刺激が少ない
- プチプラで顔・唇・手・かかとまで使える
ワセリンのデメリット
- 水分や美容成分は入っていないので、単体では潤わない
- 塗りすぎるとベタつき・テカリが出る
- ニキビができやすい肌には向かないことも
- 医療用の白色ワセリンの添付文書にも、副作用として接触皮膚炎(頻度不明)が書かれている
乾燥が悩みなら頼れる味方。ニキビ肌なら無理に使わなくていい。
ワセリンを使うと乾燥や老化が進むって本当?



ワセリンに頼ると、肌が自分で潤わなくなるって聞いたことがあります…
この話、けっこう根強いですよね。
「肌が怠けて自分で潤わなくなる」説
さっきの1992年の研究では、ワセリンを塗ってもバリアの回復は遅れるどころか早まっていました。少なくともこの研究からは、「肌が怠ける」という話は当てはまらないことになります。
ワセリンを塗っても乾燥するときの原因
それでも乾燥を感じるなら、水分を入れずにワセリンだけ塗っている可能性が高いです。化粧水や乳液で潤いを入れてから、最後にワセリン。この順番を守るだけで、感じ方はかなり変わるはず。
乾燥が進むのはワセリンのせいではなく、順番の問題のことが多い。
老けないためのワセリンの正しい使い方と選び方



じゃあ、どう使えば老けないんですか?
ポイントはたった3つ。順番・量・選び方です。
基本は「潤いを入れて、最後にフタ」
- 化粧水でたっぷり水分を入れる
- 美容液や乳液・クリームで潤い成分を足す
- 最後にワセリンを手のひらで温めて、顔に薄く押さえるようになじませる


量と時間帯のめやす
顔全体で米粒2つぶんくらいから。足りなければ乾燥が気になるところだけ重ねればOKです。
ベタつきが気になる人は夜だけで十分。朝使うなら、ごく薄くのばして日焼け止めも忘れずに。
刺激が出やすい成分と重ねるとき
ワセリンでフタをすると、下に塗ったものが肌にとどまりやすくなります。レチノールなど刺激を感じやすい成分の上に重ねると、刺激が出やすくなる可能性を指摘する声もあります。



わたしはレチノール入りのアイクリームの上に重ねてるけど、初めての組み合わせは少しずつ試してね。
顔に使うなら精製度で選ぶ
ワセリンは、色が白いほど精製度が高く、刺激になる不純物が少ないと言われています。医療用では白色ワセリン → プロペト → サンホワイトの順に純度が高くなります。
普通の肌ならドラッグストアの白色ワセリンで十分。敏感肌や、白色ワセリンでかゆくなったことがある人は、より精製度の高いものを選ぶと安心です。
わたしのワセリンの使い方
わたしは基本、夜だけ。クリームを塗ったあと、その上からワセリンを薄く重ねています。目元はアイクリームの上からひと塗り。
元美容部員として「ただのベタベタでしょ」と思っていたのに、使ってみたら考えが変わって、ワセリンに「今まで馬鹿にしてゴメンネ」と心の中で謝りました(笑)
順番・量・精製度。この3つを押さえれば、ワセリンで老ける心配はほぼいらない。
「ワセリンはヨーロッパで禁止」って本当?



ワセリンってヨーロッパでは禁止されてるって聞いたんですけど…
これ、よく見かける噂ですよね。調べてみると、全面禁止ではありません。
EUの化粧品規則では、禁止成分のリストにワセリン(ペトロラタム)が載っています。ただし「精製の履歴がすべてわかっていて、原料が発がん性物質でないと示せる場合を除く」という条件つき。つまり、精製の経緯がはっきりしているワセリンは、ヨーロッパでも化粧品に使われています。
この噂の詳しい中身は、ワセリンのヨーロッパ禁止の記事で深掘りします。
禁止されているのは「出どころがわからないワセリン」。精製されたものは使われている。
ワセリンと老けに関するよくある疑問(FAQ)
毎日顔に塗っても大丈夫?
-
肌に合っていれば、毎日使っている人も多いです。赤み・かゆみ・ブツブツが出たら使うのをやめて、皮膚科に相談してね。
ワセリンだけでスキンケアしてもいい?
-
ワセリンには水分が入っていないので、化粧水などで潤いを入れてから最後に使うのがおすすめです。
黄色ワセリンと白色ワセリンの違いは?
-
色が白いほど精製度が高く、不純物が少ないと言われています。顔に使うなら白色ワセリン以上を選ぶと安心です。
馬油とワセリン、どっちがいい?
-
ワセリンは水分を逃がさないフタ役、馬油は肌になじむ油という違いがあります。わたしの馬油の体験はこちらの記事にまとめたよ。
ニキビ肌でも使える?
-
皮膚科医もニキビができやすい人には無理にすすめていません。使うなら、乾燥する目元や口元だけの部分使いにしておくと安心です。
ワセリンを使うときの注意点・デメリット



使う前に気をつけることってありますか?
いくら刺激が少ないといっても、気をつけたいことはあります。
- 傷・はれもの・湿疹など、異常のあるところには使わない
- 赤み・はれ・かゆみが出たらすぐやめて、皮膚科に相談する
- 目に入らないように気をつける
- ニキビができやすい人は、顔全体ではなく部分使いから



安いからって何でもワセリンで解決しようとしないのが、いちばんの老け予防かもしれません。
「合わない」と感じたら、我慢せずにやめるのが正解。
まとめ|ワセリンで老けるかは「使い方」しだい
ワセリンで老けるという話を調べてみてわかったのは、こんなことでした。
- ワセリンそのものが肌を老けさせるという研究は、調べた範囲では見つからなかった
- 「老けた」と感じる原因は、水分不足・塗りすぎ・肌質との相性が多い
- 潤いを入れてから、最後に米粒2つぶんを薄く。顔には精製度の高いものを
ワセリンは、魔法のアンチエイジングアイテムでも、老ける原因でもありません。今のスキンケアの潤いを逃がさない、地味だけど頼れるフタ役です。
毎日の習慣で老けにくくする方法は、老けないために日々できること13選にまとめているので、あわせて読んでみてね。









コメント
コメント一覧 (2件)
[…] ワセリンで老けるは本当?元美容部員が理由と研究を調べてわかった… […]
[…] ワセリンで老けるは本当?元美容部員が理由と研究を調べてわかった… […]